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一般社団法人 ファジアーノ岡山スポーツクラブ

サッカー

【U-15まさだ活動レポート】2026年度 ブラジル遠征 ~フットボールの源流に触れ、新たな「基準」を手にした9泊12日~

ファジアーノ岡山U-15まさだは、2026年8月25日から9月5日にかけて、ブラジル・リオデジャネイロにて海外遠征を行いました。

本遠征は、世界屈指のサッカー大国であるブラジルのトップクラブとの公式戦を通じて「フットボールの源流」に触れ、日常では得られない経験から、選手として、そして一人の人間としての成長を促すことを目的として実施したものです。

今回、名将ジーコ氏が主催する歴史ある大会「第26回 ⽇伯友好カップ(通称:ジーコカップ)」に初出場を果たしたU-15まさだの活動報告をお届けいたします。

世界基準との対峙 ~南米強豪クラブとの真剣勝負~

本遠征の最大のハイライトは、ブラジルを代表する名門クラブのアカデミーとの公式戦です。
予選リーグでは、サントスFC、フルミネンセFC、ボタフォゴFRという強豪と対戦しました。圧倒的なフィジカルの差、球際の強度、そして何より彼らが放つ「勝利への執念」。それらをピッチ上で直接肌で感じたことは、選手たちにとって計り知れない財産となっています。

・第1戦 vs サントスFC (●1-3) [得点:吉田駿]

記念すべき日伯友好カップ初戦。相手の圧倒的なアスリート能力や質感に苦戦を強いられましたが、後半に吉田選手のゴールで一矢を報いる粘りを見せました。日常の基準の積み重ねの大切さを痛感する、悔しい黒星スタートとなりました。

・第2戦 vs フルミネンセFC (●0-3)

第2戦は地元リオデジャネイロの強豪。後半はファイティングポーズを伴った守備で相手を押し込むポジティブな時間帯も作れましたが、最後の質やゴール前の強度において、ブラジルのトップレベルとの確かな差を肌で感じる結果となりました。

・第3戦 vs ボタフォゴFR (●1-2) [得点:兼山幹大]

これまでの経験を糧に、立ち向かう姿勢を見せた最終戦。相手に臆することなく戦い、後半には兼山選手の鮮やかなミドルシュートで待望の先制点を奪いました。その後逆転を許したものの、遠征に来た意義を強く感じさせる、選手たちの確かな成長と変容が見られた試合となりました。

ピッチ外での気づき ~価値観のアップデート~

本遠征のもう一つの意義は、サッカー以外の場面において「既存の価値観を壊し、新たな価値観に触れる」ことでした。移動中のバスの車窓から見えた「ファベーラ(貧困地域)」。現地の同年代の選手たちの多くは、「自分と家族が生きていくため」にサッカーに人生を懸けています。そのハングリー精神と覚悟の違いを目の当たりにし、恵まれた環境でプレーできることへの感謝と、自らのサッカーへの向き合い方を見つめ直す契機となりました。

また、共に日本から参加した鹿島アントラーズのアカデミーとの交流も大きな収穫でした。高い基準を持つ同年代のトップ選手の振る舞いや、熱量あふれるスタッフの姿勢を間近で学べたことは、今後のファジアーノ岡山アカデミーにとっても非常に意義深い経験です。

オフ・ザ・ピッチでも、聖地マラカナン・スタジアムでのプロリーグ(セリエA)観戦や、コルコバードの丘でのキリスト像見学などを通じて、南米の豊かな文化と熱気を五感で体感しました。

U-15まさだ 猿田公章監督の振り返りコメント

今回のブラジル遠征では、国内では経験できない生活環境や文化、サッカー環境に触れ、トップレベルの選手たちとの対戦を重ねることができました。長時間の移動や時差、気候、食事、言語など、日常とは異なる環境の中で活動することで、選手の適応力や自立心を高める機会となりました。また、ブラジルの同年代の選手たちとの交流を通して、異なる文化や生活背景、サッカーに対する価値観に触れることができました。家族を支えることや生活環境を変えることを目的にサッカーに取り組む選手もおり、自分自身のサッカーへの向き合い方を考える機会にもなりました。

フットボール面では、ビルドアップ、ミドルサードでのゲームメイク、前線からの連動したプレスなど、これまで積み上げてきたものが高いレベルでも通用することを確認できました。一方で、ゴール前の強度、勝負どころでの判断・実行、シュート、浮き球の処理、クロス対応など、さらに高めるべき課題も明確になりました。

また、鹿島アントラーズやJリーグ選抜の選手たちと同じ環境で過ごす中で、練習への準備やコンディション管理、時間の使い方、周囲への振る舞いなど、オフザピッチを含めた日本トップレベルの「選手としての基準」を知ることができました。

今回の遠征で得た最大の成果は、世界の同年代と対戦することで、自分たちの現在地と不足している部分を選手自身が実感できたことです。

今後は、明確になった課題と得られた基準を日常のトレーニングや生活に落とし込み、「何を、どのレベルまで高めるのか」を具体化していきます。今回の経験を一過性のものとせず、選手個人・チーム・クラブの育成基準の向上につなげていきたいと思います。

U-15まさだ 金子 諒哉キャプテンの振り返りコメント

また行けるなら必ず行きたいです。むしろずっとこの環境でプレーしていたい。相手の質や強度が高いところで挑戦し、ブラジルのクラブの練習も経験してみたい。日本では作れない環境の中で、毎日サッカーに向き合っていきたいと強く感じました。

「非日常」の経験を、「日常」へ

今回のブラジル遠征は、ただの思い出作りではなく、選手たちのサッカー人生における「新たな基準」を構築する貴重な機会となりました。

遠征を通じて体感した世界基準のプレー強度、サッカーに懸ける覚悟、そして日常への感謝。この強烈な経験を、帰国後の日常のトレーニングにいかに落とし込み、継続して向上していけるかが今後の鍵となります。

ファジアーノ岡山アカデミーでは、今後も選手たちの人間的・競技的な成長を最大限に引き出すため、質の高い経験の場を創出してまいります。トップチームの舞台へ、そして世界へ羽ばたくため、更なる高みを目指して切磋琢磨するU-15の選手たちへ、引き続き温かいご声援をよろしくお願いいたします。

終わりに、本遠征および本大会への参加におきまして、ご招待、運営、そして様々なサポートをいただきました、ジーコセンター、LIBERCON PASSAGENS E TURISMO LTDA.、株式会社リベルコン・ジャパン、鹿島アントラーズをはじめとするすべての皆さまに多大なる感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。